黄果樹風景区
貴陽の約130km南西にある自然風景区。アジア最大の滝として有名な黄果樹瀑布や、奇岩で有名な天星橋風景区ははじめとする、いくつかの見所から成る。黄果樹瀑布は高さ74m、幅81mもあり、裏側を歩くこともできる。洞窟内を船で見学できる龍宮風景区はここから30kmほど東にあるので、あわせて見学したい。
凱裏観光
貴州省の南東部に位置する黔東南ミャオ族トン族自治州は、州の中央を苗嶺山脈が走っており、全体的に山深く起伏が激しい。住民は少数民族が7割あまりを占め、そのうちミャオ族が約40%、トン族が約30%で、ほかにプイ族、ヤオ族、チワン族、スイ族などの民族が暮らしている。旧正月、春、秋には多くの民族祭りが開催され、特にミャオ族の姉妹飯節や、トン族の芦笙祭りには、国内から多くの人が集まる。
凱里市は黔東南ミャオ族トン族自治州の州都であり、市場では周辺に住む少数民族が商売をする様子が見られる。中心は北京東路と韶山北路が交差するあたり。
凱里市内の見所は州民族博物館くらいで、メインは州内に点在する少数民族の村だ。貴州省には外国人旅行証が必要なエリアはもうないが、肇興のような観光開発された大きな村を除き、一般の少数民族村は突然訪ねても村内へ入れてもらえない。しらがって、旅行社でアレンジしてもらう必要がある。
凱里州民族博物館
韶山南路の突きあたりにある3階建ての建物が、黔東南ミャオ族トン族自治州の州の博物館となっている。自治州内に住む少数民族に関する展示が充実しているので、少数民族の村も訪問する前に予習のつもりで訪れるといいだろう。 建物の2階は「各市県館」となっており、自治州内の各地域の民族衣装や風習がパネルで紹介されている。これからどの村を訪れようか考えている人は、よい情報が得られるはずだ。また同階には「古生物館」もある。3階は「ミャオ族館」「トン族館」「民族館」に分かれており、民族衣装や生活用具、建築の模型などが展示されている。
郎徳上村
凱里付近で一番有名な朗徳上村(標高670m)は凱里から40kmであり、水牛の形をした立派な銀の飾りが特徴的なミャオ族の村だ。村に着いても、入り口までたどり着くのはそう簡単ではない。入り口までの途中に、13カ所もテーブルが置かれ、歓迎のお酒が用意されている。すべての酒を飲み干して、ようやく入り口に到着する。入り口の脇には芦笙を持った男性がずらっと並び、歓迎式に音楽の演出を添えている。入り口から、家々の軒下を通っていくと、村の広場にたどり着く。ここで女達の腰掛踊り、鳥踊り、男達の芦笙演奏が披露された。最後に広場の中心にある水牛の角が取り付けられた柱の周りを、全員でゆっくりと円を描くように歩いてい...
西江千戸ミャオ族寨
世界最大のミャオ族集落、中国貴州省雷山県の西江千戸苗寨に、中国民族博物館の専門家の援助の下で、研究と観光を一体にした原生態ミャオ族村落博物館、ミャオ族歴史文化研究基地、中国最大の銀職人集落およびミャオ族刺しゅう芸術センターが建設される。
中国民族博物館副館長で、ミャオ族専門家の韋栄慧女史は次のようにみている。西江のミャオ族文化とその文化空間は、人類学、民族学、歴史学、社会学および文学?芸術などの学問分野で、重要で特殊な価値をもっている。中国民族博物館が西江千戸苗寨にミャオ族文化研究センターを建設することは、西江の貴重な民族?歴史文化遺産を保護するのに有益である。
「中国民族博物館西江千戸苗寨館」はすでに看板を掲げている。中国民族博物館は西江千戸苗寨を掘り下げて研究、計画的に建設し、従来の魅力を維持したうえで、西江千戸寨の新たな生気と活力を引き出すことをめざし、中国の民族博物館の新しい型の協力体制確立のための有益な経験を提供するという。
黔東南ミャオ族トン族自治州雷山県東北雷公坪のふもとに位置する西江千戸苗寨は、県都から36キロ離れ、計1258世帯余り、5326人が住んでおり、ミャオ族の人口が総人口の98.2を占めることから、「千戸苗寨」と呼ばれている。
西江千戸苗寨は中国最大のミャオ族集落で、文化蓄積が厚く、ミャオ族文化の典型的代表。西江の銀細工職人が製作した銀飾品は、種類が多く、精巧な造りのもの。西江ミャオ族の刺繍には、平繍(ひらぬい)、皺繍、纏繍など10余種類があり、なかでも「双針鎖繍(くさりぬい)」は漢代から伝えられた技工。西江千戸苗寨の銀飾り、刺繍などの工芸品は、国内外の博物館で競って収蔵されている。
西江は貴州の第1次乙類観光開発区および歴史文化都市(町)として、貴州東ルートの魅力あるミャオ族の情緒にあふれる観光地となりつつある。
大七穴風景区
小七穴風景区は美女であれば、大七穴風景区は強い男である。景観は険しい山々で世に知られる。原始森林、峡谷、洞窟、地下湖がメインとなる。洞窟の中に滝があり、滝の下に湖がある。山谷に絶壁があり、峡谷に橋がある。最も人の目を引くのは天生橋である。橋の幅が50m、長さ100m、高さが100mもあり、「東方の凱旋門」と称えられる。
小七穴風景区
小七穴風景区は奇、秀を特徴とする。山、水、林、洞窟、湖、滝が一体に融合される。森が深く、変わった石が多く、滝がとうとうと流れる。主要な観光スポットは涵碧潭、小七穴橋、ラヤ瀑布等がある。とうとうと流れる滝は、合計で68段となっている。忘れがたいのは原始森林に囲まれた鴛鴦湖。この湖は海抜700mのカルスト群峰に位置し、原始森林に囲まれて、まるで、世から離れ、ひっそりと息を潜める美しい少女のようである。